🕯️悪夢の神様🕯️
第14章 過去の事件
「未來(みくる)ちゃん?な~に考えてた?」
「――――あ、いや…ちょっと、昔の事を…」
しかし、今はどうだろう――――…
不眠症は…ほぼ無くなっている…。
食欲は元々、胃袋も小さかったのか…沢山は食べられないが、ちゃんと三食たべている。
今さらだが――――学校にも行けている…
それもこれも、この…
「ん?ど~したの?未來ちゃん?」
と、私の顔を隙あらば覗きこみニヤニヤする男の存在があるからだと思う。
数ヵ月前、今までとちょっと違う夢を見て…彼を助けた?事がきっかけだった。
私が夜中に訪れていたレンタルDVD店の店員さん―――― 松原 皇輝(まつばら こうき)さん。
彼の店に強盗が入る夢を見たのだ――――だけど…
何故か…彼は怪我はしたけど死にはしなかった。
私の夢は基本――――“死”が前提だった。
必ず死ぬ…夢――――。
だけど、彼に死は訪れなかった。
だがら――――期待した…、私の助言で彼は助かるかも?と、