🕯️悪夢の神様🕯️
第14章 過去の事件
そんな、押し問答を来り返しながら歩いていると…
家の前に誰かが立っていた――――。
「?家に用ですか?」
皇輝さんが私を後ろに隠して…家の前に立つ人に声をかけた。
「あ――――…えっと…、こちらに藤橋 未來さんは…いらっしゃいませんか?」
声をかけられたその人は…こちらを向き…私の名前を告げる。
「えっと――――誰?」
少し、警戒している皇輝さんは、その人物が何者か聞く。
不審者?と、疑いたくはないが――――…その人物は、皇輝さんに深々と頭を下げた。
「昔……同じマンションに住んでいた……横沢です――――横沢 陽斗矢(よこさわ ひとや)と…いいます」
その名前に――――見覚えがあった…
「横沢…?」
警戒を解かない皇輝さんは…後ろに庇う私を気にしながら…返答に困っていた。