🕯️悪夢の神様🕯️
第14章 過去の事件
「昔――――…彼のお父さんが事故にあう夢を見て…“その日に出掛けないで”って、言ったことがあったんです…」
私は、向かい合い座る皇輝さんに――――横沢君のお父さんの夢を説明した。
あの時は――――誰も信じてくれなかった上に…
「呪いをかけた!」「気持ち悪い子!」
と、凄い酷いことを言われ――――…怖かった…。
でも、今は――――…
「なるほど……つ~か、アイツのオカン…ヤバイな……。事故の内容は…何処まで言った?」
「えっと――――…もう、昔の事で…記憶は曖昧ですけど…釘が刺さってるって…あと、“殺される”とか…も言ったかも…」
皇輝さんは「そうかぁ…」と、言うと真剣な表情で私を見る。
この人は――――…信じてくれる…
私の事を…
「ん?どうしたの?未來ちゃん?なんだか嬉しそうな顔……////ま、まさか…アイツが自分を訪ねてきたのが…嬉しかった……とか?――――そういえば…“ずっと探してた”って、言ってたよね…」
「///ち、違います!皇輝さんが…///私の話を…疑わず信じてくれた事が嬉しかったんです!
当時は――――彼も彼の母親も聞き入れてくれなかったし…転校前に私の事をケチョンケチョンに批判して悪い噂を広めたおかげで…、私の話なんて誰も聞いてくれなくなりましたからね………」