🕯️悪夢の神様🕯️
第15章 嘘を重ねる女
居間に横沢を通すと…未來ちゃんがパッと立ちあがり頭を下げた。
「未來ちゃん――――…会いたかった…」
横沢は未來ちゃんの姿を見ると、不安そうだった顔を一瞬のうちに明るくさせた!
「はい、イケメン君!とりあえず…話があるんだって?――――私たちも立ち会っていいかな…」
美希さんが未來ちゃんの隣に座ると――――不安そうな未來ちゃんの肩を撫でた。
「えっ――――と…立ち会う…んですか?」
すると、未來ちゃんと二人で話が出来ると思っていたのか…
横沢は俺たちの顔を眉を寄せて見る。
その様子に、美希さんと岳さんが目を合わせる深いため息をついた。
「未來ちゃんと二人っきりでなんて、許すわけねぇ~だろ?殴るぞ!」
「ヒッ!つ――――か、昨日から…この人は誰なんですか!?」
横沢は俺を「誰だ!」と言うと睨み付ける。
「未來ちゃんの婚約者です!」
「違います!」
――――え~…さっきまでモジモジしていた未來ちゃんが間髪入れずに突っ込みを入れた!
「違いますよ~、この長身細マッチョは唯の居候です」
「――――い、居候…かよ…」