🕯️悪夢の神様🕯️
第15章 嘘を重ねる女
「・・・・・」
――――おう…皆の視線が痛いっす…
「と、取り敢えず…このバカは置いといて…横沢くんだっけ?本題に入ろう――――…」
岳さんの容赦ないスルー力に…皆が納得し席につく…。
「皇輝さも君座ってください」
「うっす…」
俺は、促され…未來ちゃんの後ろに座る。
未來ちゃんを背中から見るが、こちらまで不安が伝わってくる。
昔の知り合いなんて――――こちらに来てから訪ねて来た事はないと言っていた…。
無論…両親さえも訪ねて来ないのだから…緊張もマックスだろう。
「大丈夫――――俺がいる」
そっと、未來ちゃんの耳元で囁くとチラッとこちらを見て頷いてくれた。