🕯️悪夢の神様🕯️
第15章 嘘を重ねる女
皆が席につき、一息ついたところで――――横沢は未來ちゃんを見つめ発言し始めた。
「――――未來ちゃん…昔…俺の父さんの事故を言い当てたよな?それって…今でも出来る?」
「――――は?」
俺は一瞬…動揺した――――そして、同時に…苛立ちが襲ってきた。
未來ちゃんが…夢の力で苦労してきた事は知っている――――、まだ付き合いの浅い俺ですら…未來ちゃんの睡眠障害のレベルは恐怖すら感じた。
なのに――――コイツは…
知らないとは言え…
便利アイテムかのように“出来る?”と、聞いたのだ…。
「――――なぁ?今でも出来るなら…見てほしい」
「お前――――」
俺は、横沢に飛びかかりそうな勢いで立ち上がった!
が、未來ちゃんの隣にいた美希さんに止められた!
「横沢君…どうして――――…そんなこと聞くの?
君は…信じてなかったんだよね?
あっ、ごめん――――…君のお父さんの事や…お母さんが未來ちゃんにしたこと…全部聞いてたから…」