🕯️悪夢の神様🕯️
第2章 命の恩人!?
コーヒーも飲み終わり、俺はスマホを持ってソファを立った。
「じゃ…店長――――俺、現場見てきます…何かあったら連絡します」
すると、フードを目深に被った未來ちゃんも立ち上がる。
「お――――…君も帰るか?なんか…色々と悪かったな……気をつけて帰るんだぞ」
そう言う店長に、未來ちゃんはペコリと頭を下げ…俺の後に店をでた。
「家――――近いんだっけ?送る?」
少し歩き未來ちゃんに話しかけると、彼女は頭を横に振った。
――――ま、見ず知らずの男に家は知られたくないよな?
「じゃぁ、――――俺はアパートに……」
と、別々の道に別れと思いきや……未來ちゃんの細くて白い手が…俺の服の裾を掴んだ。
「――――イッショニ…行くって……言った」
――――ん~声、ちっちゃ!!聞こえん!
俺は再び未來ちゃんの顔を覗きこむように体勢を屈める。