🕯️悪夢の神様🕯️
第15章 嘘を重ねる女
「こ、皇輝さん!――――そ、それは…いいの!いいの……だけど……横沢君は…たえられない」
未來ちゃんの言葉に俺は…ハッとした…
そうだ――――…こいつは耐えられない…
俺の腕を押さえ…ビビってる横沢を見下ろす。
「お前は――――…こっち側じゃねぇ~んだよ…耐えらんねぇ~よな?」
そう…
俺は両親と仲が悪かった…
期待もされないし、一族の恥だとも言われた。
華やかな世界で…たった一人――――…野蛮な拳の世界に魅了された息子なんて…
あの両親と一族にはいらない。
だから、縁を切られようが、命を狙われようが…
俺は痛くも痒くもない。
だが、こいつは――――違う…。