🕯️悪夢の神様🕯️
第15章 嘘を重ねる女
「――――な、なんだよ…さっきから…“耐えられない”って…」
俺と未來ちゃんは目を合わせ…同時にため息をついた。
「と、とりあえず――――見るか…」
「うん――――…」
今度は未來ちゃんから指をからませる。
「///もう、積極的な未來ちゃん…好き」
「は?」
――――おう!塩対応の未來ちゃん///かわゆす!
すると、首をかしげた未來ちゃんは、空いた手を再び横沢の手の甲に伸ばし触れた。
と――――次の瞬間!!!
ピリッ!!っと、手に痛みが走ったと思ったら…
グワァ――――!っと、モノクロのビションが頭に入ってきた!
――――モノクロ!?
と、いつもと違うビションに戸惑っていると…見たこともない間取りの家にいた!
そして……
キッチンの床に倒れる横沢を見下ろしている…。
『――――は?…おい…横沢?』
倒れている横沢に声をかけたが…どもって…変に響く…
しかし、倒れている横沢の近くで――――…泣きじゃくる声に俺はハッと視線を向けた。
そこには――――…5歳…6歳ぐらいの少年が床にヘタリこみ…激しく泣いている!
『うわぁぁぁぁぁ!うわぁぁ!お兄ちゃん、お兄ちゃん!お兄ちゃん!!』
その声は、俺の発した声のように、どもって聞こえたが――――…烈火のごとく泣いているのはその場の状況、表情で察した。