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🕯️悪夢の神様🕯️

第15章 嘘を重ねる女


『お…おい――――少年…何があった!?』



声をかけるも――――…少年は俺が見えないのか…


泣き続ける――――…



と、横沢の口から血が『ゴフッ!』と、吹き出され…ガクガクと痙攣し始めかと思ったら――――『ヒュー…ヒュー…』と、変な呼吸音を響かせる――――が、すぐにその呼吸音は小さく…震え…途絶えた…。


いつもと違うモノクロのビションだが…血の色だけは鮮明な色で…俺の視界に飛び込む!


――――血だけ…カラーとか…なんのモダン演出だよ!


しかし、横沢の息が止まったと同時に…徐々にビションに色が付いていく…。


これが――――…未來ちゃんの見ている…未來の世界だとしたら…



『趣味悪いだろ――――悪夢様』



俺は、天井を見つめた。



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