🕯️悪夢の神様🕯️
第2章 命の恩人!?
結局…未來ちゃんを無下にも出来ず…火災現場まで連れてきてしまったが――――…
俺の服の裾をキュウウウウウ――――っと、握って…口をパクパクしている…
///もう、可愛ゆす!
「――――こ、こ、こ、これが…リアル火事現場…」
「だ…大丈夫?未來ちゃん……無理しないでね?」
口をパクパクさせながら未來ちゃんは何度も首肯く!
そして、現場検証している警察と消防に声をかけた――――。
「あの――――…ここの202号室に住んでた…松原です……あの~花鋏(はなばさみ)……見かけませんでしたか?祖父から譲り受けた……大事な物でして…」
「花鋏――――?」
声をかけた警察官は花鋏と聞いてキョトンとした顔をする。
――――ですよねぇ~…一家に一挺(いっちょう)と言うポピュラーな物ではないっすからねぇ~…。