🕯️悪夢の神様🕯️
第15章 嘘を重ねる女
夕方――――…
横沢の母が仕事場から出てくるのが見えた。
相変わらずの微妙な若作りに俺は引くも…未來ちゃんはノーリアクションである。
「じゃぁ、皇輝さん…お願いします」
「お、おう――――…」
俺と未來ちゃんは手を繋ぎ――――ファミレスを出てバカ女の後ろをついて行く。
そして――――…
電車に乗り込んだバカ女の隣に俺と未來ちゃんは陣取り…
俺の左手で彼女に気づかれないように…触れた。
バッチン――――と、静電気のような痛みが走ったが…
気にせず…触れ続けた。
と――――その瞬間…
俺の頭のなかに……
歪んだビジョンが映し出された!