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🕯️悪夢の神様🕯️

第15章 嘘を重ねる女


ビションは幼少期から…今に至るまで――――…


パッ、パッ…とスライドショーみたいに場面が出てくる…



学校の宿題、

音楽発表、

部活のレギュラー、

部活の先輩、

大学の彼氏、

大学の単位、

就職活動、

部署での立ち回り、

社内恋愛、

結婚、

出産、

子育て、

浮気――――…


そして、息子への苛立ち…




全てがフラッシュバックのごとく…頭に響いた。




『クソ――――女だ…やっぱり…』



全てが自分の思いのまま…


自分の主人公のお姫様な――――バカ女…。



そんなバカ一人のために…



殺させてたまるか!



ビションはまるで、バカ女の理想のお花畑だっが…



徐々にそのお花畑の花が――――…人の顔になっていく…



女の足元にあった花が…目から血を流す…猫の顔となった。


『キャァァァァァ!なんなの!?何――――…猫…猫!?』



すると、猫をきっかけに徐々に花が血まみれの人の顔になっていく――――…



そして、



『返せ――――…人形…』


『本当の事を知ってるぞ――――…宿題ノートは私のだ…』


『…彼女と別れるはめになったのはお前のせえだ』




と、花が喋り始めた…。




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