🕯️悪夢の神様🕯️
第15章 嘘を重ねる女
『ヒッ――――!なっ、なんなの!?なに?なに?知らない――――知らないわ!』
更に足もの血まみれの顔立ちは増えていき――――…お花畑は、あっという間に…地獄絵図となった…。
バカ女は…今まで踏みつけてきた人々の顔になど覚えはないらしいが……
一人の顔に視線を止めた――――…
『なんで…なんで…俺を殺した?浮気がバレるのが怖かった?ふざけるな…ふざけるな……俺の人生を返せ――――返せ…』
『ヒッ――――…あ…あなた……』
一人の男の顔に見覚えがあったのか…
女はその顔の言葉に…顔を見るなり…震えだした…。
しかし――――…
『お母さん…なんで…僕を殺そうと…するの?』
『ママ……僕を…利用するの?』
と、更にあしもとから悲痛の声がする…。
息を飲み――――…足元をみると…
そこには、苛立ち殺したいと考えていた…長男が血の涙を流し…自分を恨めしそうに眺める……恐ろしい視線…
その、隣には――――…浮気相手との間に出来た…可愛い、可愛い…次男である…
しかし、可愛がっている次男は『僕を利用するの?』と…背中がゾワリと粟立つ言葉を自分に向ける。