🕯️悪夢の神様🕯️
第15章 嘘を重ねる女
横沢は明日からアパートを探すらしい。
「まぁ、家を出ちゃえば――――殺される事もないしな…」
「ですね――――…」
未來ちゃんは、いつも通りに笑うと俺の布団にポフンと寝そべった。
「――――なぁ、未來ちゃん…過去も見せれる…んだ…な?」
俺は、未來ちゃんの新しい能力に少しだが驚いた。
「君と出会って――――驚きの連続で…もう、驚く事なんてないって思っていたのに…」
「私も驚きました――――…いつも曖昧で気持ち悪いビションしか見なかった私が…自分の意思で…未来も過去も見せられるようになるなんて……」
未來ちゃんは寝転がったまま手を天井に向け伸ばし…天井を掴むしぐさをした。