🕯️悪夢の神様🕯️
第16章 命の重さ
「――――む~…」
なんだかなぁ…ちょっと、モヤッとするっす!
その日のバイトは返却されたDVDを棚に戻す作業だった。
マニアックな作品を取り入れるのは店長の癖らしいが、話題作品だってそこそこ押さえているので、繁盛しているとはいいがたいが…忙しい。
ま、横沢って~のはしゃくだが…店長に文句言える立場じゃね~っす!
――――が!
知り合いと言うことで…俺が横沢の教育係になった…
文句言えないっすけど…言いたいっす!
「あの~っ、これってどこっすか?」
「あ~…あそこのホラーの棚だな…って、題名で大体想像つくだろ?」
「は?これの題名でホラーって…難易度高いっすよ…」
“愛を叫ぶにはハードルが多すぎる”
――――ん?そうか?…あ――――…そうだな…ムズいな!
「この作品――――意外に出るから…何回も棚に戻してると覚えるよなぁ…だな、パッと見…恋愛だもんな?」