🕯️悪夢の神様🕯️
第16章 命の重さ
手洗いうがいをして居間に戻ると、晩御飯が並べられ、倉庫で仕事をしていた美希さんも来ていた。
「お!岳君~今日はチキン南蛮!?好きなメニュー来たぁ~」
「先日、お義母さんに聞いたんだ――――…甘酢ダレが決め手らしい!」
鶏のむね肉で作られた、大きめのチキンカツに絡む甘酢ダレの香りが食欲をそそる。
「///ちょ、岳さん――――俺のと三井に…チキンカツが二枚も!?な…なんて贅沢な!」
「別に――――、君たちは体力仕事もあるだろ?いっぱい食べて力をつけろ!」
――――ツンデレか!?
そう言うところが…カッコいいんだよなぁ…岳さん!
「いただきま~す!」
最初に元気よく声をかけ箸をとったのは美希さん!
相変わらず、せっかちで…
おっとり、確認発進の未來ちゃんの叔母さんとは思えんせっかちさんである。
その後を続くように俺たちも箸を持つ。
「――――あ!で…変態三井はなんでいんの?」
「あ~、小林のことで来たんだ」
小林と聞いて、俺は食べる手が止まった。