🕯️悪夢の神様🕯️
第16章 命の重さ
すると、俺たちの会話を聞いていたスタッフが階段で手を貸してくれた。
「す、すいません――――…花飾り…大量に注文しておいて…エレベーター使うなって……マジで嫌がらせっすよね?」
「あっ、――――あ、助かるっす…ありがとうございます」
スタッフは「いえ、いえ」と、手伝ってくれた。
「つ~か、アレルギーって、話し――――なるほどなぁ…って、思いました。花屋さん優しいですね?」
「いえ――――実際、花が苦手な人はいますし…」
すると、スタッフは眉をひそめて…肩を落とした。
「だと、可愛いんですけどね……今回の件は完全に彼女のワガママです」
ワガママと聞いて、俺も岳さんも首をかしげた。