🕯️悪夢の神様🕯️
第16章 命の重さ
なんとも、無茶苦茶なはなしである!
よく引き受けたなぁ…美希さん…。
「は?私が悪いの?花がないってあり得ないって――――いつ気づくかと思えば…気がつかないし!だからギリギリになったんじゃない?私が悪いの!?」
――――え…っと、円が…悪いよな?
俺は、未來ちゃんをチラッと見る……と、未來ちゃんは驚きながらも呆れた感じでアイドル円とマネージャーの二人を眺めていた。
「――――ったく…ガキか…。未來ちゃん…行こうぜ…」
俺は自分達に投げつけられた花とマネージャーさんの頭に乗っかっている花を回収した。
「あんたも…苦労すんな」
と、マネージャーに声をかける「///あっ、は…はぃ…」と、俺を見上げ頬を赤くした。
「――――ちょっ、何してんのよ!」
俺は、円を無視して未來ちゃんと一緒に階段を上がっていった。
手には折れたり花びらが欠けたりした花を持って――――。
その後も、円のどなり声は…階段から登り一階まで…微かに聞こえていた。