🕯️悪夢の神様🕯️
第16章 命の重さ
「――――皇輝さん…」
心配そうに未來ちゃんは俺の手にしている花を見つめる。
「頑張って運んだんだけどねぇ…」
苦労して飾った花を見ると切なくなる。
と、未來ちゃんがその花に手を伸ばす。
「あ――――片付けないとね…」
「はい…」
未來ちゃんは俺の手にある花を片付けようと折れた花たちを受けとる。
と――――バチッ!と、静電気が走った…
「いっ――――てぇ…」
――――ビックリした!
が、未來ちゃんは目を見開いて固まっている…。
――――ん…まさか…?
「未來ちゃん?――――何か…見た?」
花を握りしめ…固まり続ける未來ちゃんは…
徐々に顔色が悪くなり…ガチガチと歯を鳴らし始めた…。