🕯️悪夢の神様🕯️
第16章 命の重さ
「未來ちゃん!車に戻ろう――――!」
俺は、未來ちゃんの手首を掴んだまま…車まで引っ張る!
車に戻ると、会場入り口の飾りつけを終わらせた美希さんと岳さんが休憩をとっていた。
「大丈夫だった――――?下のお姫様…かなり怒鳴ってなかった?」
美希さんがペットボトルのお茶を飲みながらこちらを見る――――と、青ざめた未來ちゃんを見て、慌ててお茶を岳さんに渡した!
「ちょっと…未來ちゃん顔色悪いよ!?どうしたの?あのバカ姫に、何か言われた?」
「美希さん――――…」
未來ちゃんはヨロヨロと美希さんに抱きつくと…崩れ落ちた。
「気持ち悪い――――気持ち悪い…」
未來ちゃんはそう言うと、口を押さえ――――…晩御飯を吐き出した!