🕯️悪夢の神様🕯️
第2章 命の恩人!?
「少年よ――――それを探していたのか…」
「うっす――――…真っ黒で…使いもんにならないけど…爺ちゃんから譲り受けた大事なものなんで…」
手元の黒い塊は――――やっぱりどこか重くて…
「頑張れ」
と、言われている気がした――――。
「少年よ……祖父の形見――――見つかって良かったな」
「いや、爺ちゃん死んでね~し。ピンピンしとるわ!」
「こりゃ失敬!」と、オッサン臭い謝り方をした変態消防士を殴りたかったが、すでに疲労困憊の俺は影で縮こまっている未來ちゃんを家に返すと言う使命が残っていることを思い出す。