🕯️悪夢の神様🕯️
第16章 命の重さ
これで、手が離れてもリボンで繋がっている限り大丈夫――――だよな?
「よし!じゃぁ、寝ますか!」
「・・・・」コクン…
布団の上でうつ向き首肯くものの…
――――寝れるかぁ!
大好きな未來ちゃんと…こ、こんな…
アブノーマルな拘束スタイルで!!!寝れるかぁ!
「――――皇輝さん…変なこと…考えてませんか?」
「考えてません!」
――――はい!考えてました!!!
ごめんなさい!
しかし、こう――――…ピンクのリボンで繋がれてる…この状況って…
不思議である。
「なんかさ…変な…感じだね?」
「あ…ぁっ、はい――――…変です」
未來ちゃんは視線を俺に向けると少し笑った。
――――可愛い…
本当に可愛い――――…俺の…理想の顔…
顔…そう、顔が好みだった…
最初はね?
でも、今は――――…
今は…
戸惑う視線の走らせ方や…
冷たい態度も…
どこか掴めない…性格も…
好き――――なんだよなぁ…
俺は繋がっていない手で未來ちゃんの頬を包む。