🕯️悪夢の神様🕯️
第16章 命の重さ
――――ポコ…っ…
『あ――――…』
見覚えのある…揺らめく視界に霞かかった…景色…。
自分の発する声も…周りの声も――――…
水中の中にいるみたいに…
聞き取りにくい。
『――――夢…の…なか?』
声を出してみるが……いつも発している声のようにすんなり…耳に入ってこない。
違和感に手で耳を押さえる――――と、視界にピンクの物体が通りすぎる…
『なんだ…これ…?』
ふと、手首から繋がるピンクの線に――――…『?』と、なるが…
未來ちゃんが結んでくれたピンクのリボンを思い出す。