🕯️悪夢の神様🕯️
第16章 命の重さ
――――ポコっ…ポコ…
水中にいる感覚に……足元が不安定でなんだか落ち着かない…
『――――ねぇ?笑いなさいよ?』
――――え?声がする…
俺は辺りをちゃんと見ようと心を落ち着かせる。
そして、ゆっくりと……声のする方へ歩く。
――――と、そこは…薄暗いベッドのある…場所にたどり着いた。
そこは…装備品や部屋の作りから…ラブホテルの一室だろうと、俺は…推測した。
『無理――――…ねぇ…無理だよぉ』
『無理じゃないの――――私がやれって言ったら…やるの。ほら、笑いなさい?』
ベッドに横になる…可愛らしい少女にカメラを向けているのは…
紛れもなく…加藤 円(かとう まどか)だ――――。