🕯️悪夢の神様🕯️
第16章 命の重さ
――――目が…覚めた…
最悪の目覚めだった…。
未來ちゃんと…キスをして――――…
天にも昇る気持ちだったのに…
壁に頭を打ち付けて…見たビジョンを記憶から消したい気持ちになった。
「――――皇輝…さん?」
「み…くる…ちゃん…」
繋いだ手は――――…まだ、繋がったままで…なんだか少しホッとした。
でも――――…
キスをして…布団に倒れこんだとき時にはエロく見えていたピンクのリボンは…
なんだか…命をバカにしているみたいな…そんな……
侮辱的な色に見えた…。
多分――――…未來ちゃんも同じ気持ちだと…
いまだに繋がっている手を通して…感じた。