🕯️悪夢の神様🕯️
第1章 深夜0時の事件
しかし、不思議である――――。
俺は、確かにボクシング経験者だ。
だが、その事を知っているのは…レンタル店の店長と…たまにしか連絡を取らない友人数名…である。
しかも、ボクシングから離れて…一年はたつ――――、現役の頃なら体格もそれなりに見られていたかもしれないが、今ではボクシング経験者らしからぬ冴えない見た目に…
「貴方なら――――捕まえられる」
と、言う助言は出来ただろうか?
それに――――…強盗が入ると…なぜ分かったのだろうか?
俺は、早めに閉店した店の中で頭をひねる。
しかし――――…“ほぼ常連の客”は…通報までして俺を助けてくれた?