🕯️悪夢の神様🕯️
第1章 深夜0時の事件
「お、おい!皇輝(こうき)!大丈夫か!?」
「あっ!店長!!!良かったぁ…来てくれたんですね!」
警察から連絡を受けて駆けつけた店長が俺の様子を見てホッとしていた。
「まぁ、お前の事だから…大丈夫だとは思ったが――――…外国人強盗だって?まったく…物騒な世の中だよ!」
「ですねぇ…何も取られてないっすけど、一応――――…売上金の確認とか…監視カメラの確認お願いします。
監視カメラは後で警察に提出するんで――――コピー取るなら早い方がいいそうですよ?」
店長は「了解」と、頭をかきながら奥のスタッフルームに入っていった。
俺も、帰宅準備をしようと掃除の後に、スタッフルームに向かう。
すると、心配そうに店長が俺を見てきた。
「皇輝――――…これ…見たんだけど……一人見えて無かったんじゃないか?大丈夫だったのか?」
「え――――…あぁ…二人とも騒いでたから…距離はバッチリでしたよ」
店長は、監視カメラの映像を見て――――俺の右側に立つ犯人の様子に心配そうな顔をした。
「もう、一年ですよ!慣れましたよ。
障害手帳携帯の身ですが――――…日常生活に問題ないんですから!
それに、あんなに「金ダセ!」って言ってたら――――嫌でも距離感掴めますって!」
「そうか――――…ならいいんだが」
店長はホッとしたのか――――再び監視カメラに視線を戻した。
そう――――…俺はボクシング経験者だ…
だが、右目が死んでいる。