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🕯️悪夢の神様🕯️

第17章 真実の悪意


野球少年の姉は――――それからも何度もホテルに通い…防犯カメラだの宿泊リストだの見たいと訴えたが……


一個人に見せられる訳がなく…


うなだれて帰る様子を何度か見かけたと言う。


「夢があるのだから…自分から死ぬなんてあり得ない…。生きてて欲しかった――――…と、お姉さんは泣いていたわ……。
 死んでしまったら、本当はどうなのか…何が真実なのか…分かるのは難しくなるものね…。
 皇輝君は…いつか弟さんと…話が出来ると良いわね?」


と、月子さんは――――見えない兄弟愛に目を細めた。



「私も――――娘たちには…ちゃんと話し合って分かり合って欲しいと……願ってるけど…難しいわね?」



月子さんは…美希さんと…未來ちゃんのお母さんの事を思っているのか…遠くに視線を向け…悲しそうに笑った。


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