🕯️悪夢の神様🕯️
第17章 真実の悪意
その後――――加藤 円は、アイドルを目指し活動するも、デビューイベントで無惨にも斬殺され殺害される。
防犯カメラには怪しい人物は映っておらず――――…
事件は未解決となっている。
しかし……俺は…気がついてしまった。
ここに花束を置いていった…野球少年の姉は…
加藤 円の――――マネージャーだ…。
ライブ会場の控え室で加藤 円に罵倒され使えないと花束を投げつけられていた…あの…冴えない地味なマネージャー…だ。
確かに、ライブ会場で怪しい人物はいなかった。
いないはずだ――――…マネージャーは関係者で怪しくない。
と、なると…殺害して素知らぬ顔で出てきても…
警戒されないし…「仕事ですか?」ぐらいの印象しか残らない。日常的な動きに……誰も彼女の存在を注意深く見ることはなく……
当たり前の風景として――――記憶から薄れていく。