
🕯️悪夢の神様🕯️
第18章 面影を襲う影
帰りのホームルームを終えると、私は手元のプリントをため息混じりに鞄に詰めた。
「最終進路面談が近いのでちゃんと提出物は出してくださいね」
間宮先生は、更に一言追加して教室を出ていった。
――――私に言ったのかな?
確かに…他の子は「どうしよう」と、いう表情はしていなかった。
帰り道も、さて…ど~したものか…と、考えながら歩いていると…
あっという間に…皇輝さんのバイト先であるレンタルDVD店に到着してしまった。
「いらっしゃませ――――って、未來ちゃん!おかえり~」
ちょうどDVDの返却作業をしていた皇輝さんに挨拶され、あたふたしてしまった…。
「あっ、はい――――…ただいま…」
少し、憂鬱だったのに…
皇輝さんの“おかえり”で、心が軽くなった。
「新作のコントだっけ?あっちの棚に出てたから選んでおいで?」
