
🕯️悪夢の神様🕯️
第18章 面影を襲う影
久しぶりに見た…妹は――――…
やっぱり…
私を恨んでいた…。
「あんたなんか…姉じゃない!」
くるみは再び私を殴ろうと手を振りかざす!
「おい!」
すると、とっさに皇輝さんが私の前に出て――――振りかざされた手を掴む!
「姉じゃないと言うなら――――…これは立派な障害事件だぞ」
「放しなさいよ!」
くるみは皇輝さんに腕を掴まれたが、それを雑に振り払う!
「あんたは――――いつになったら…死ぬのよ!」
くるみはそう私に吐き捨てると…店を出ていった。
私は…うつ向き…項垂れた…。
私の…妹は……あんな、顔だっただろうか――――…。
成長し大人っぽい顔にはなっていたが…
面影はあった…
でも――――あんなに…怖い顔を私に向けてくる…くるみの顔は…知らない…。
