
🕯️悪夢の神様🕯️
第18章 面影を襲う影
皇輝さんは警戒しながら私と一緒に店を出た。
キョロキョロと辺りを見渡しホッとしながら皇輝さんが「よし!」と言うと――――、私は手を引かれ…家路についた。
――――恨まれていた…
『死ね――――…』と、言われるほど…私は恨まれていた。
ショック…だった。
そんな私の気持ちを知ってか…
皇輝さんの手が――――私の手を強く…ギュッと包む。
「――――大丈夫だ!未來ちゃん!俺がいる!」
その言葉に…グラリと心が揺れた。
私は強く引かれた手を握り返し…
うつむきながら…泣いた。
