
🕯️悪夢の神様🕯️
第18章 面影を襲う影
「い…妹に――――会いました…」
「は?」
美希さんは身を乗り出して、私の言葉に食いついた。
「会った…と言うか――――…いきなり店に入ってきて…DVDを選ぶ未來ちゃんにビンタかまして…出ていったんです」
「ビンタって――――!?やだ、頬っぺた赤くなってるじゃない!?」
美希さんは私の頬を見て慌てて台所に行き氷をビニール袋に入れて戻ってきた。
「あ~あ~…美希さん…ダラダラさせてる…」
雑に氷を持ってきたもんだから、ダラダラと水滴が落ちている。
が、美希さんはそれを私の頬にあてがった。
「冷やしなさい!も~なんなの?ビンタって!」
「俺たちも、あっという間の出来事で止められなくて――――ごめんね?」
皇輝さんが私を見つめ頭を下げた!
「そ、そんなの…あれは――――防げませんよ…」
「いやいや、目が血走っていたして…入店時に気がつかないとダメだろう……ってレベルだと……思う…」
どう考えても…あれは防げない。
