
🕯️悪夢の神様🕯️
第18章 面影を襲う影
「未來ちゃん!?」
「キャァ――――!」
飛び起きると…
心配そうに私の手を握る皇輝さんの姿に「くるみが!」と、しがみついてしまった!
――――怖い…怖い…怖い…
バス事故…血まみれのくるみの顔が…
脳裏にこびりついている…。
「どうした!?未來ちゃん!?」
キョロキョロと辺りを見る――――…
事故現場じゃないのはわかっている…
でも、あの場面が――――…目の前にあるようで怖い!
「やだ――――どうしよう…くるみが…くるみが…」
私は震えながら布団から出て立ちあがりうろうろする…。
――――寝たくない…寝たくない…
寝たら…また、あの夢を見る――――…
大勢の生徒が死ぬ…
バス事故…
やだ――――…やだ!
