
🕯️悪夢の神様🕯️
第18章 面影を襲う影
「未來ちゃんしっかり!何を見た?妹ちゃんの何かを見たの?」
皇輝さんの言葉に私はしがみつきながら何度もうなずく。
――――怖い…怖い…怖い…
「くるみが…くるみが…」
だんだんと呼吸が苦しくなる――――…怖い…
息が…吸えない!いや――――…吸いすぎている?
分からない…でも……
「ハッ…ハッ…ハッ……」
と、小刻みにしていた呼吸で――――徐々に苦しくなる。
「未來ちゃん!だめ――――過呼吸になってきてる!落ち着いて!」
ガッと両頬を大きな手で挟まれ――――無理やり顔を上げられる!
そして、目の前には皇輝さんの顔が!
「落ち着け――――!」
上を向かせた事により、気道が大きく開いた――――…
「ハッ――――…ふぅ――――…ハッ…ふぅ…」
小刻みな呼吸から――――…深呼吸に変わる。
目の前の皇輝さんの同じタイミングで息を吸ったり吐いたりする。
