🕯️悪夢の神様🕯️
第18章 面影を襲う影
二人の呼吸が重なる――――…
「ふぅ――――…はぁ――――…」
「ふぅ――――…はぁ――――…未來ちゃん…大丈夫だな?落ち着いたか?」
何度か呼吸をし――――…目の前の皇輝さんが優しく笑う。
その笑顔に――――私は…深呼吸をしながら泣いた。
「皇輝さん――――…皇輝さん…」
今日…私は――――皇輝さんの腕の中で泣いてばっかりだ。
涙をふき――――落ち着いた頃には…
私は皇輝さんの腕の中でスンスンと鼻をすすっていた。
「もう――――落ち着きました…」
「え~…もう?俺はもう少しこの体勢でも嬉しいんだけど?」
――――まだって…結構な時間こうしていましたけど…
「重く…ないですか?」
「重いわけないだろ?軽すぎるぐらいだ!」
さすが手を元ボクサー…力持ち…