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🕯️悪夢の神様🕯️

第3章 新生活と下心


「こらこらぁ~…美希さん――――お客さんが困ってるぞぉ~」


岳さんが箸を持ったままワタワタしている俺に気を使い奥さんをなだめるが――――…


「そう、そうよ!貴方!強盗撃退したのよね?いや~凄い、凄いじゃない!で、今回の火災は?ん?なんであんなに灰だらけだっての?黒かったし!ねぇ?――――って、未來!筑前煮のニンジンばっかり食べないの!岳君の料理はお婆ちゃん直伝たから全部おいしいから!」


「――――うん…」


はい、聞いてません…。


チラッと岳さんを見ると、「ごめんね?」と、口パクで謝る。


「あっ!あのぉ~……さっきから…“見える、見える”っていってますけど……なんなんすか?」


すると、さっきまでマシンガンのように話していた美希さんの口がピタッと止まった!



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