🕯️悪夢の神様🕯️
第18章 面影を襲う影
皇輝さんの腕の中でそんなやり取りをしていると、やっと落ちつき…笑顔を見せることか出来た。
頭を撫でられ「話せる?」と、私を皇輝さんが覗き混む。
私がうなずくと皇輝さんはギュッと抱きしめ直した。
「――――くるみが…交通事後にあう…夢を見たの…」
「交通…事故…」
自分の口から告げると――――…なんだか再びあの光景が脳裏をよぎる。
「スクールバス…みたいだった……くるみだけじゃなくて…他の子も…巻き込まれて……て…」
あの光景を思い出す――――…
グシャグシャな車体…
車内で重なり…血を流す生徒たち…
中には頭からガラスにぶちあったのか…半身を外に投げ出されている子もいた。
「くるみは…事故の衝撃で前の席にぶつかったのか…座席と座席の間に挟まって……いて……」
光景を思い出そうとするが――――…怖くて目を固くつぶってしまった。