🕯️悪夢の神様🕯️
第18章 面影を襲う影
「その夢――――俺も見られるか?」
その言葉にハッと顔を上げた。
すると、真剣な瞳がまっすぐに私を見つめていた。
「俺が関わることで…その悪夢――――…絶ち切ることが出来るかもなんだろ?」
確かに…
皇輝さんが関わると…悪夢は正夢にはならず…運命が曲がる…。
――――くるみが助かる?
どんなに酷いことを言われても…
どんなに憎まれていても…
私の――――たった一人の…妹…だ…
昔は凄く仲がよくて…双子のようにベッタリしていた。
私が――――力に目覚めるまでは…
短い間だったけど…
確かに私たちは…
姉妹だったのだ。