🕯️悪夢の神様🕯️
第19章 ダイバーの役割
未來ちゃんはパートリーダーの指示に従い並ぶが…顔色が悪い。
『――――くるみ…昨日、現地の下見に行ってから変だよ?』
くるみちゃんの隣にいた友達が声をかける。
もちろん歪んで聞こえ俺は不快な気持ちをグッとこらえる。
『うん――――大丈夫…ちょっとね、疫病神見かけて……気分最悪なだけ』
『は?疫病神――――…やだ、怖いんだけど』
歪み聞こえる不快感と…未來ちゃんを殴っておきながら“気分最悪”と、言う彼女にWで嫌な気分になった。
『――――昨日…の…下見…?』
しかし、未來ちゃんはそんなことなど気にも止めず…
“昨日”と、言うワードに固まる。
『――――あっ、だから昨日リーダーに単独行動のペナルティ食らったの?うわぁ~そりゃぁマジで疫病神だね!』
『そうよ!アイツなんか見かけなきゃ……後なんか着けなければ…アイツのせいで!マジで最悪!』
未來ちゃんを見かけて勝手に尾行したあげく、姉に暴言を吐き殴ったのは彼女である……なにの――――…未來ちゃんのせいだと言う彼女を俺はあきれた顔で見つめる。