🕯️悪夢の神様🕯️
第19章 ダイバーの役割
丘ってつくくらいだから…
ちょっと小高い丘に学園があったりして!
そんな安直な!?
と、思っていたが、バスが走りだし…学園の駐車場を出ると…
見事に坂道で“丘”というか…坂道じゃんと…心のなかで突っ込みを入れていた。
順調に坂を下るバスの中の会話で、俺はくるみちゃんの学校の情報を得る。
聖・百合丘学園は県境の丘の上に建設されており、本日行われる都心の合唱コンクールにはバスで向かうことになっている。
前日に、パートリーダーとその補佐役が前日に現地下見をするのは合唱部の仕来りらしい。
と、次の瞬間――――!ガクンと、バスが大きく揺れた!
『きたか!?』
俺は大きく揺れだしたバスを注意深くみる。
タイヤが外れた?
ハンドルが効かない?
ブレーキの故障?
坂道を降るバスは大きく揺れたが減速する気配は見せない!
『運転手!?』
俺は、焦らず操作をしろ――――と、運転手を見る!
が、運転手が心臓の辺りを押さえ――――青白い顔を見せなながら…ハンドルに突っ伏していた!
『こいつだ!運転手が――――心臓発作を起こしてるみたいだ!』
苦しそうに心臓を押さえる運転手はもがいているのか!アクセルをベタ踏みしていた!
『未來ちゃんこれが原因だ――――運転手が突然の心臓発作…この勢いで…坂道のガードレールを突き破って…崖から落ちた…』
『そんな――――!』
すると、異常なスピードと荒いカーブの連続に徐々に生徒たちが騒ぎ始めた!
異変に気がついた顧問が運転席に向かおとするも、揺れるバス内…歩くものやっとである。
やっと、顧問が運転席に到着した瞬間――――!
バッン――――――――!
と、言う音とともに…
バスはガードレールに衝突しその勢いとスピードにより…崖に落ちた!