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🕯️悪夢の神様🕯️

第19章 ダイバーの役割


俺たちは微かに聞こえる声に視線を向ける――――数人は助かったのかもしれない!


だが、人と人の重なりあうなかで…声がしていたり…窓から身を半分投げ出された状態の子だったり…と、ほとんど助けられない子ばかりだった。


『くるみ…くるみ?』


そんな中…


座席と座席に挟まれ…ぐったりしているくるみちゃんを発見した未來ちゃんは、必死に声をかけたいた!


『くるみ!くるみ!』


だが、こちらの声は――――夢のビジョンには届かないらしく…くるみちゃんの反応はない…。


俺はバスの中を改めて見渡す…。


バスの運転席の突然の心臓発作による操作ミス…。


運転手の様子に気がつき立ち上がった顧問は…ガードレールにぶつかった衝撃で立ってられず…バスの通路に投げたされ…次から次へと押し出される生徒たちの下敷きとなり…落下中に絶命していた。


バスの運転手は――――ガードレールにぶつかる手前ですでに意識はなく…落下前に心臓は止まっていたと思われる。





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