🕯️悪夢の神様🕯️
第20章 居場所となる
「横沢…お前――――覚えてないか?その子、未來ちゃんの妹くるみちゃんだ!」
「――――は?くるみ…くるみちゃん?えっ、嘘――――ヤバい!未來ちゃんと一緒で超美人に成長してる!」
――――美人?どこがだよ!
無論!未來ちゃんは美人だがな!
「は?――――…この人も…あの女の知り合いなの?」
その物言いに少しイラつく。
そして、ちょっとガッカリしている横沢は、「覚えてないよなぁ~」と、肩を落とす。
「こんな…チャラい人――――知らないです」
と、キッパリ跳ね返す。
「いやいや…お前ら家族がバラバラになった原因の一つはこいつの母さんだぞ?ちゃんと思い出してやれよ」
くるみちゃんは渋い顔をして横沢を見るも…ピンと来ないらしく――――…
「こいつも――――巻き込まれただけの被害者だけどな…
お前の家の有ること無いこと噂して言い回った女の子供…幼馴染みの横沢 陽斗矢(よこざわ ひとや)覚えてないか? 」