🕯️悪夢の神様🕯️
第20章 居場所となる
不愉快な顔で俺を睨むくるみちゃんに俺はため息を吐く。
「で――――なにしに来たの?二度と会わないと思ってたんだけど?」
俺は、そっけない態度でくるみちゃんに言うと横沢は申し訳なさそうな顔でうつむく。
昔はちょっと仲が良かった他のだろうか…こんな感じに仕上がってしまった幼馴染みの妹に戸惑うのも無理はない。
「ヒトヤお兄ちゃんのママが変なこと言っていなくなってから……我が家は酷い事を団地中の人たちから言われたんだよ?
それも、これも――――あの女が原因でしょ?ヒトヤお兄ちゃんのママに酷い事を言ったから!」
横沢はグッとと息を止めた――――…
横沢の母親の件は、夫殺しを指摘された彼女の騒いだ単なる逆ギレだった…
当時は嘘を言う未來ちゃんを「酷いことを言う子」と、母親の激怒に共感してい横沢だったが――――…数年後…真実を知った今では…自分の母親がどれ程おろかでゲスだったのか…嫌でもわかる。
「あ――――…くるみちゃん…それは…」
反論したい――――と、顔に書いてあるが…
横沢はその事を言えるわけがなかった。