🕯️悪夢の神様🕯️
第20章 居場所となる
「あの女は――――…関係ないの?」
――――また…“あの女”呼ばわり…
「関係あるよ――――君が合唱部の皆と死ぬ予知をしたのは未來ちゃんだ…それがなきゃ、俺は動けない…」
「なにそれ!――――予知だかなんだか知らないけど…あの女が関係してるなら…もう二度と関わらないでって伝えて!やっと…家族幸せになれると思ったのに!」
「――――はぁ…なんで俺はこんなクソ見たいなヤツを助けたんだろう……」
俺はため息を吐いた。
くるみちゃんは「頼んでないし!」と、よく聞くクソ台詞を俺に吐き捨てると「もう、関わらないで!」と、出ていった。
ぶっちゃけ――――関わったのはくるみちゃんが先である。
合唱コンクールの下見先で見かけた未來ちゃんを着けてここまできて…ビンタをかましていったのは…自分である。