🕯️悪夢の神様🕯️
第20章 居場所となる
大きくため息をつきレジから…ふと、顔を上げ出入り口をみると…
入口付近に人影が見えた――――…
ゾクッと悪寒が走り俺は店を出た!
すると――――…
入口の影で身を縮める…
未來ちゃんがいた――――…。
「いつから――――…いたの?」
俺は、さっきのやり取りを思いだしうつむく未來ちゃんに手を伸ばす。
「ゴメンナサイ……」
小さい、虫の泣くような声に――――俺は胸が押し潰されそうになった。
「大丈夫――――大丈夫だよ…未來ちゃん」
俺は、縮こまり震える未來ちゃんを抱きしめた。
「ゴメンナサイ…ゴメンナサイ…」
なんで――――この子がこんなに震えて謝らないといけないんだ…。