🕯️悪夢の神様🕯️
第22章 それぞれの望み
結局…沈黙のまま教室に入り――――…
気配に気づいた上田さんと目が合い…会釈して自分の席に鞄を取りに向かう。
無理です――――…何年も人と話していなかったんだ!こう言うときの声のかけ方を私は知らない!
「――――…」
一応…「さようなら」ぐらいは言おうと口を開くと…
「あっ…あの……、藤橋さんって……就職を希望してたよね?」
と、声をかけられた――――…
コクン…
って、うなずくのが精一杯で声が出なかった!
想定外の彼女の質問に私は固まり…首をカクンカクン動かすことしかできなかった。