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🕯️悪夢の神様🕯️

第22章 それぞれの望み


「上の姉たちが優秀だった事もあって…私も当たり前に出来て当然――――見たいな雰囲気が家にはあって…」



なるほど…皆さんエリートなんですね…。




「す、すごいね――――皆頭いいって…」


「で――――…姉たちを見て育った私は…自慢じゃないけど…ちょっと飛び抜けて出来が良かったみたいなの……」



自慢――――…じゃ…ないらしい!でも、羨ましい!


「姉たちの頑張りや要点を纏めたノートを見ただけで…傾向と対策が分かって…それを元に勉強したら……特待生…ってなってて」



お姉さんたちの努力か…まぁ…末っ子の要領の良さが発揮されただけだが…親御さんとしては“天才現れる”って感じだったのかな?


「エリート思考の高い家だとは分かっていたけど……優秀賞や特待生枠とか教師から言われたら…両親はその気になって…私は姉たちよりも厳しく勉強を義務づけられちゃってた…もう何年もテレビなんか見てないし…私の読む本は学会の論文とか…」



――――うわ…



「い、息が詰まりませんか?」


「そう――――そうね…ここ数年は息してなかったかも…」


彼女の悲痛な表情に私は背中がゾクッとした。


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