🕯️悪夢の神様🕯️
第22章 それぞれの望み
落ち着いた口調で語り続ける彼女に…私は何か危ういものを感じた。
「これまでの成績から……かなり上の大学を目指せる……なんて、おだてられて――――両親は更に私に厳しく教育し始めてね…睡眠時間と食事以外は参考書、課題とノートしか目の前にない状態……」
最悪……おばあちゃんや美希さんが教育熱心な人たちじゃなくて本当に良かった!
「そうなると――――家の雰囲気ってど~なると思います?」
あっ、え?――――いきなりくクイズですか?
私は質問されて――――…少し考える…
「お、お姉さん――――達が…上田さんを鬱陶しく思う?」
妹のくるみが私には抱いた思いも…多分そう言うことだろう…。
すると、上田さんが私の言葉に目を見開き口をギュッと引き結んだ。